
事前認証済みのセーフティRTOSを採用すべき8つの理由
堅牢かつ規格に準拠した組み込みシステムへのニーズが高まる中、プロジェクトの初期段階から機能安全を考慮することが、規格適合と信頼性の向上を実現する鍵となります。
ここでは、組み込みシステム向けのIEC 61508 SIL 3対応RTOSであるSAFERTOS®を例に、事前認証済みのセーフティRTOSを採用する8つのメリットをご紹介します。
1. 製品認証を円滑に進められる
SAFERTOS®を製品に組み込み、認証を取得するプロセスは複雑ではありません。セーフティマニュアルに記載された手順に従ってインストール、統合、運用を行い、その過程で得られたエビデンスを認証機関に提出します。
さらに、Design Assurance Pack(DAP)を活用することで、対象ハードウェア上での再テストが不要となり、開発チームの負担を大幅に軽減できます。
2. 開発・認証に伴うリスクを軽減できる
安全性が求められるアプリケーションにおいて、RTOSは極めて重要な構成要素です。ソフトウェアの処理だけでなく、セーフティモニターや安全機能の動作もRTOSによって管理されるためです。
システム設計の中核に実績のあるコンポーネントを採用することで、開発期間を短縮するとともに、認証取得に伴うリスクを軽減できます。
3. タスクを安全に分離できる
SAFERTOS®は、プロセッサのメモリ保護機能を活用し、タスク間の分離と独立性を確保します。
安全性が重視されるコードと一般的な商用コードを、互いに分離した状態で同一システム上に共存させることができるため、開発コストと製造コストの削減につながります。
4. 高い決定性を確保できる
SAFERTOS®は、極めて高い決定性(デターミニズム)を実現するよう設計されています。
動的メモリ割り当てなど、一般的な商用RTOSに搭載されていることの多い、動作の決定性を損なう可能性のある機能を意図的に排除しています。
5. コンパイラとプロセッサの組み合わせに最適化されている
SAFERTOS®は、お客様が使用するコンパイラとプロセッサの組み合わせごとに最適化された形で提供されます。
そのため、お客様側で再テストを行う負担を軽減でき、SAFERTOS®を使用したアプリケーションの認証取得も円滑に進められます。
6. 高い堅牢性を備えている
SAFERTOS®は、最も厳格な国際安全規格に準拠して、堅牢に設計・実装されています。
決定論的な設計に加え、自己検証、パラメータ検証、スタックチェックなどの機能を備えており、システムが期待どおりに動作するよう支援します。
7. 徹底した品質保証が行われている
開発元であるWHISはISO 9001認証を取得しています。また、SAFERTOS®はISO 26262およびIEC 61508の事前認証を取得しているほか、IEC 62304やDO-178Cにも対応しています。
SAFERTOS®には、完全なソースコードとDesign Assurance Pack(DAP)が付属します。DAPには、お客様向けにポーティングされたSAFERTOS®に関する設計・検証資料がすべて収録されており、設計ライフサイクル全体を詳細に確認できます。
8. 豊富な認証・採用実績がある
SAFERTOS®はこれまで、適用されたすべての事例において認証取得を達成しています。
数多くのプラットフォームで第三者認証機関による認証を取得しており、ソフトウェアコンポーネント単体として最高水準にあたるIEC 61508-3 SIL 3およびISO 26262 ASIL Dの認証実績を有しています。